宮城県仙台市の歯医者 中央歯科


当院の考え方

ご挨拶

はじめまして院長の佐藤です。
当院は開業して21年たちますが、開業当時からお願いしている義歯を製作する技工所が平成16年に仙台で一番早く、金属の留め金を使わないノンクラスプデンチャー(商品名はバルブラスト)を作り始めました。
その関係もあって当院でも審美性を求めて、違和感の少ない義歯を希望する患者さんに、相当数のバルブラスト義歯をセットして、ある程度の満足感を得ていただいていました。
バルプラスト義歯というのは、1956年にアメリカで開発されたスーパーポリアミドというナイロン系の樹脂で作製された義歯のことです。
それを患者さんに使っていただき、その結果は、確かに金属の留め金を使用しないので、審美的には確かにきれいであるという感想を持ちました。
ところがスーパーポリアミドという強化ナイロンは、弾力があり過ぎ、また軟らか過ぎて歪み、噛むたびに沈み込んで、より多く沈み込んだ所(特に義歯の辺縁)が痛くなりやすくて、新しくセットをした後に、何回も調整しなければならないという欠点があると思っていました。
また従来の保険の義歯のレジンという材料は、修理が簡単にできますが、スーパーポリアミドは特殊な材料のために修理が難しく、表面が非常に劣化しやすくて汚れやすいという欠点があるように感じられました。
そのような感じを持って毎日の診療に当たっていて、インプラントまでは求めなくても、もっと患者さんに24時間快適に違和感が少なく、おいしくものを噛めるような義歯はないのだろうかと捜していたところ、やっと平成21年に中川先生の開発したミラクルフィトに出会いました。
ミラクルフィトを採り入れると、口の中での取り外しも歯に負担が少なく、入れてしまうと従来の義歯よりも動きが少なく、ピッタリ収まって違和感があまり無いと評判です。
また多くの歯で支えるので、歯を固定する作用があり、歯にやさしい義歯だなと実感しました。またバルブラスト義歯よりも表面が汚れにくいし、メンテナンスもしやすく、修理が簡単にできるというメリットがあると感じました。
義歯の設計が特殊なので、すぐには無理だろうと思いますが、徐々に世界中に広まっていって、将来的には世界中の入れ歯で困っている患者さんに使っていただけるようになれば、きっと何と素晴らしい時に私は歯科医師人生を送っているなあ!と思うことでしょう。


院長:佐藤
院長:佐藤


診療方針のご案内

患者さんが希望されることは、人それぞれ全く異なります。
以前までは材料も治療法もかなり限られていましたが、最近はいろいろな材料も開発され、治療法もかなり進歩してきています。
そのような材料、治療法を組み合わせて、口の中で包括的に治療を進めていくことが満足していただける治療法につながると考えています。当院はそのような面で、新しいことを採り入れるのが非常に早いです。
しかし流行りものに唯跳びつくのではなく、本当にそれが安全で、人にやさしく科学的に価値があるのかという面を重視して、採り入れる必要があると考えます。
しかも患者さんひとりひとり、希望されることは違うので、一方的にこちらから治療法を決めるのではなく、いろいろな治療法の組み合わせを提示して、患者さん自身に治療の方法(治療代も含めて)を決めていただくということが重要だと思っています。
歯の無い所に何かを入れるとしたら義歯、ブリッジ、インプラントの3通りしかありません。
それぞれには長所、短所があるので、それらを説明し、納得していただいてから治療を進めたいと思っています。


以前は咬み合わせと全身の関係は否定されていましたが、先日NHKの『ためしてがってん』でもやっていたように、奥歯が無い人にしっかりした入れ歯を入れて咬み合わせを安定させたら、スタスタと歩けるようになったというように、咬合を安定させることが全身の健康にもつながると考えます。
それと同時に、今残っている歯を出来るだけ長持ちさせることが重要です。
虫歯、歯周病の治療をきちんと行って、歯の欠損部に最適なものを入れて咬み合わせを安定させることで、心身ともに健康が保たれると考えます。


このホームページは欠損補綴(歯の無い所に何を入れるか)ということに興味のある人が読まれると思われますので、それに関することを中心に述べましたが、その他のいろいろな治療法に関しては、当院のホームページをご覧になっていただきたいと思います。